金融とはおカネを融通し合うこと | お金の正しい守り方6

公開日: : お金の正しい守り方 | 

金融、ファイナンスというと難しいイメージがつきまとう。しかし、平たく言えば、おカネを持っている人とおカネを必要としている人とがお互いに融通し合うシステムである。

おカネは個人の貯金を預かる銀行、保険料を預かる保険会社、年金の積立金を預かる年金基金などの手元にある。こうした機関投資家は集めたおカネに働いてもらい、利息を稼がなければならない。つまり、融資したり、運用しなければならない。

その一方で、企業は成長していくために、設備投資や人を雇うための資金をつねに必要としている。企業が資金調達(ファイナンス)するやり方には、2通りある。銀行などからの借り入れという間接金融、そして、株式や債券を発行して投資家から資金を集める直接金融である。

企業の貸借対照表(バランスシート)では、銀行から融資を受けた場合と、債券を発行した場合には、「負債」に計上される。また、株式を発行した場合は「資本」に計上される。

企業は、負債(デット)については利子をつけて元本を返済する義務がある。ただし、企業が破たんしたら、元も子もなくなる(元本も利子も返済してもらえない)。

そこで、企業の経営がどれくらい健全なのか、その信用度をよく見きわめる必要がある。そのため銀行の融資部は信用調査をするし、債券投資家は信用格付けをチェックする。資本(エクイティ)に関してはそうした義務はない。

株式や債券などの有価証券は市場(マーケット)で取り引きされる。

市場には発行市場(プライマリー・マーケット)と流通市場(セカンダリー・マーケット)がある。企業が新たに株式や債券を発行して投資家を募るのが発行市場である。発行後、取引ルールに則って証券として売買される市場が流通市場(証券取引所など)である。

銀行や生保などの金融機関や年金基金など大手機関投資家も、そして私たちのような個人投資家も、こうした証券市場の取り引きの場に、投資家として参加する。

市場取引にはルールが敷かれ、市場システムは金融庁の監督下にある。そして、金融全体のシステムは、金融政策に大きな影響力を持つ日銀、財政政策を司る財務省を含む多くの機関によって支えられている。

さらに、21世紀に入り、新興市場を含む国際金融市場が拡大するにつれ、グローバルな金融市場が広がっている。

投資運用の入口に立つ私たち個人投資家の目の前には、世界の人々が手を変え品を変え、おカネを融通し合う世界が広がっている。私たちもまたおカネを動かすことで、グローバルな金融システムの中に取り込まれているのだ。

 

 

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