グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

第三回 SAIL ポートフォリオ・アカデミー セミナー  ご報告

 

去る2014年8月1日(金)に、第三回SAIL ポートフォリオ・アカデミーセミナーを開催しました。今回は、J Money協催で年金基金運用者限定セミナーとさせて頂きました。

 

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【セミナー概要】

「SAILポートフォリオ・アカデミー」セミナーでは、年金基金に加え、組織の永続性を求められる大学基金や財団、ファミリー・オフィスが長期に安定的な資産保全を目指すべく、最新のオルタナティブ投資を含むポートフォリオ分散投資のあり方等を、投資家の観点から、独立の立場から、情報発信しております。

 

これまで当セミナーでは第一線の優れたスピーカーが資産運用の新しいトレンドを先駆けてお伝えしてきました。セミナー第1回目(2013年12月25日)には、引間雅史教授(上智大学特任教授、財務担当理事補佐)が投資家の立場からスマートβ(ベータ)戦略について講演し、第2回目(2014年4月3日)には,飛田公治氏が「リキッド・オルタナティブの概念と活用について」講演しました。

第3回目セミナーでは、6月に発表された政府の「新・成長戦略」を踏まえ、グローバル・マーケットが日本市場をどう見ているのかといったテーマで切り込みました。

第一講座では、熊野英生氏が今後の日本経済について講演しました。第二講座では、海外からは規制改革や産業構造の変革が中途半端で歯止めのない財政赤字への懸念から、日本のテールリスクについて、森田隆大氏が分析しました。そして、第三講座では、海外ヘッジファンドが日本をどう見ているか、米国ファンド・オブ・ヘッジファンズ専門会社ライトハウス・パートナーズの原田浩氏が海外からの最新動向を報告しました。

【主催】 株式会社SAIL

【後援】 ワールド ゴールド カウンシル、ライトハウス・パートナーズ

【協催】 J Money

 

【セミナー・プログラム】

1時30分〜1時35分       開会のご挨拶

主催者 大井幸子(株)SAIL代表

 

1時35分 〜 2時40分

熊野 英生 (くまの ひでお)第一生命経済研究所 首席エコノミスト

「消費税増税後の日本経済の行方   -次なる展開を読む-」

 

2時45分 〜 3時45分

森田 隆大 ワールド ゴールド カウンシル日本代表

「日本国債・産業競争力・テールリスク・金」

 

コーヒーブレイク

4時 〜 5時15分

原田 浩 ライトハウス・パートナーズ

「グローバルな投資家は日本をどう見ているか:最近のファンド・オブ・ヘッジファンズ投資について」

5時15分 〜 5時30分

質疑応答 総括  大井 幸子

 

 

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【講演者のご紹介】

l   熊野英生(くまのひでお)第一生命経済研究所 首席エコノミスト

横浜国立大学経済学部卒。1990年4月 日本銀行入行。同行調査統計局、情報サービス局を経て、2000年7月退職。 2000年8月より、第一生命経済研究所へ入社。 2011年4月より現職。 2013年7月より日本FP協会理事。著書『3時間でつかむ金融の基礎知識』(明日香出版)、 『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)、 『本当はどうなの? 日本経済―俗説を覆す64の視点』(日本経済新聞出版社) など。専門は金融政策、財政政策、金融市場、経済統計。

 

l   森田隆大 (もりた たかひろ)

ワールド ゴールド カウンシル 日本代表

 

ニューヨーク大学経営大学院にてMBA取得後、ファースト・シカゴ銀行本店および東京支店勤務を経て、1990年にムーディーズ・インべスターズ・サービス本社にシニア・アナリストとして入社。以来、格付けアナリストとして多くの日本・アジア企業を担当、2000年に格付委員会議長を兼務、2002年に日本および韓国の事業会社格付部門の統括責任者(マネージング ディレクター)に就任、日本の地方債格付けも管轄。2011年より現職。埼玉学園大学大学院客員教授。主な著書に『格付けの深層〜知られざる経営とオペレーション』(日本経済新聞出版社 – 2011年日本公認会計士協会学術賞受賞)、『信用リスク分析―総論』(共著、金融財政事情研究会)、『資本市場と電力』(共著、電気新聞ブックス)など。

l       原田博(はらだ ひろし)

ライトハウス・インベストメント・パートナーズ(マネジング・ディレクター)

1995年、ミッドウェスタン州立大学経済学部卒 2003年、ニューヨーク大学MBA卒野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー(NY)およびBNYメロン子会社ヘッジマーク(NY)のヘッジファンド・リサーチおよびマネジドアカウント・プラットフォーム責任者を経て、2013年にライトハウス・インベストメント・パートナーズに入社、アジア統括責任者に就任。ヘッジファンドレビュー(Hedge Funds Review)ヘッジファンド賞(アメリカ部門)の審査メンバー。

 

l   大井幸子 (おおい さちこ)

国際金融アナリスト、株式会社SAIL代表取締役社長。

文教大学国際学部 非常勤講師、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。

1981年、慶応大学法学部政治学科卒。1983年、慶応大学大学院経済学研究科博士課程修了。1985年、フルブライト奨学生としてスミス・カレッジ、ジョンズホプキンズ大学院高等国際問題研究所(SAIS)に留学。明治生命国際投資部、ムーディーズ(ニューヨーク本社)ストラクチャード・ファイナンス部アナリスト、リーマン・ブラザーズ、キダー・ピーボディ(ニューヨーク本社)にて証券化債券の調査・営業を担当。2001年にStrategic Alternative Investment Logistics,LLC (SAIL)をニューヨークに設立。ヘッジファンドを中心としたオルタナティブ投資専門の国際金融情報コンサルティングを行う。2007年、スイス大手プライベート・バンクUnion Bancaire Privee東京支店、営業戦略取締役。2009年より東京にてSAIL活動を再開。

著書に『国富倍増』(志學社)、『正しいお金の守り方』(日経プレミアム新書)、『ウォール街のマネーエリートたち』(日本経済新聞社)等多数。

 

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