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宮沢文学と量子物理学:「大和こころ」は目には見えない宇宙の知恵

 新年おめでとうございます。いつもGS記事に目を留めてくださり、ありがとうございます。

 2025年12月に私は馬渕睦夫大使の3年続いた「耕雨塾」最終回に参加させていただきました。大使はご著書『グローバリストの洗脳はなぜ失敗したのか』(2024年)の冒頭で「今は國體の危機なのです・・・國體の危機とは、私たちの生き方そのものが許されていない状態を指します」と記されています。そして「耕雨塾」最終回で大使は、すでに「量子物理学の新しい時代に入った」こと、そしてこれからは「大和こころ」が世界をリードすると語られました。

 量子物理学と「大和こころ」と聞くと、「はて、何で?」と思うかもしれません。これまで興味深い方々との出会いと学びから感じたことをベースに、私なりに考えたことをまとめておきます。

 「大和こころ」については、本居宣長記念館の吉田悦之前館長が以下のように説明されたことがあります。

「やまとこころ(大和心)」とはその場に応じた適切な判断を言います。それに対して「からこころ(漢心)」は、書物から得た知識を指すのだと思います。

 私は、「大和こころ」を臨機応変に創造される実践的な知恵、叡智として受け止め、漢心を儒学のような学問体系で取得できる知識と解釈します。馬渕大使のおっしゃることは、「これからの新しい時代においては過去の知識にとらわれることなく、知恵を絞って生き残る強靭さが求められる」と解釈しています。

 そして「大和こころ」と量子物理学の関係性について。本居宣長の研究は古事記から始まりますが、じつは「大和こころ」の源流はもっとずっと以前のカタカムナにあるのではないかと、私は想像します。カタカムナは楢﨑皐月(1899-1974年)が長年研究し、「意識体の宇宙」として以下のように解読しました。

「カタカムナ」とは、実数の世界(物質界)を支配する虚数の世界(神霊界)のヌシであり、同時に「アマ始元量」という渦の回転粒子である宇宙の基礎物理量である。

 カタカムナには80首の「うたひ」があり、独特のカタカムナ文字で5・7・5のリズムで書かれています。その中身はとても難解ですが、物質の最小限単位を示す素粒子が「アマ」と称されるところから、「うたひ」の5首と6首が実は量子物理学の「超ひも(弦)理論」を記していると理解できます。素粒子「アマ」が真空や電磁場で揺らぎ、電子、光子、クォークなど様々な素粒子になり、その集合体がものすごいエネルギーを発し、宇宙を構成する。

5首:ヒフミヨイ マワリテメクル ムナヤコト アウノスヘシレ カタチサキ

6首:ソラニモロケセ ユヱヌオヲ ハエツヰネホン カタカムナ

 宇宙は「ひも」からできています。量子物理学の「超ひも理論」については、素粒子物理学者の村山斉先生の解説をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=8b6AnDYmCVc

 カタカムナの「うたひ」は量子物理学の理論的な枠組みを「歌」で説明し、さらに「古事記」が宇宙の誕生を日本の古代神話として記したのではないかと私は想像します。つまり「カナ=仮名=神名」、そして古事記の冒頭に出てくる神様「天之御中主神=原子核の中の最小限の意識体=宇宙の始まり=創造主」で、「アマ」から電子、光子、クォークなど様々な素粒子が出現する如く、神話の世界でも様々な神々が創造されます。アマのエネルギーが宇宙を形成していく様相とその運動法則が、神話のナラティブとシンクロするのです。

 宇宙をどう数学で示すかについては、11次元(M理論)、12次元(F理論)、13次元(S理論)とあるそうです。理論物理学は私のような専門性のない人には無理難題ですが、文学を通して直感的に多次元の宇宙観とは「こんなものかな」と思うことがあります。

 たとえば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。少年が天の川を見つめていると鉄道が現れ、その汽車に乗って南十字星を目指す不思議な旅の物語です。宮沢文学は、「人の魂はどこから来てどこへ行くのか?」という深淵な問いに応えています。詳細は小梅小町さんの動画から学ぶことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=bBo88nfG6CY

 人の生と死について考えるとき、人は生まれた瞬間から意識の最小単位である素粒子「アマ」の集合体が様々な運動を繰り返してエネルギーとなってその人の意識を形成していく。また「アマ」は中村天風氏の言葉では「宇宙根本主体」と表され、天風先生は「一切の万物を創造するエネルギーの本源である」と言われます。

 さて生命体としての人間が集合し集団としての社会を形成するとき、人間社会はどのように宇宙の法則に従って運営されるべきでしょうか?共通の宇宙エネルギーをもつ意識体が、それぞれの「宇宙の根源」とつながろうとするとき、我々の共通認識が生まれて、人と人との絆も育まれます。生命の運動体として、宇宙の中に人間が含まれるとき、縄文時代のように自然界との調和の中で個々の肉体の維持と集団性の維持が図られ、社会秩序が形成されていったと想像できます。

 カタカムナの「うたひ」には「宇宙の法則」が示され、また古事記には「神々の誕生=宇宙の根源」が記されています。そうした口伝としてのナラティブを、我々の祖先は神仏混淆の日々の暮らしに反映して生きてきました。人間界の目にみえる秩序と、目に見えない素粒子物理学の法則性とを調和した生活様式(ライフスタイル)が、縄文時代の長き平和を保ったと私は考えます。

 カタカムナの「うたひ」には「宇宙の法則」が示され、また古事記には「神々の誕生=宇宙の根源」が記されています。そうした口伝としてのナラティブを、我々の祖先は神仏混淆の日々の暮らしに反映して生きてきました。人間界の目にみえる秩序と、目に見えない素粒子物理学の法則性とを調和した生活様式(ライフスタイル)が、縄文時代の長き平和を保ったと私は考えます。

 カタカムナの「うたひ」には「宇宙の法則」が示され、また古事記には「神々の誕生=宇宙の根源」が記されています。そうした口伝としてのナラティブを、我々の祖先は神仏混淆の日々の暮らしに反映して生きてきました。人間界の目にみえる秩序と、目に見えない素粒子物理学の法則性とを調和した生活様式(ライフスタイル)が、縄文時代の長き平和を保ったと私は考えます。

 縄文のDNAが日本人に伝えられ、海に囲まれ、良質な水に恵まれた島国では人々が共同体を形成し、その上に独自の統治機構としての天皇制が作られていったと想像します。もちろん時代によって家族や組織のヒエラルキー、統治形態、政治の権力体制などは変化してきました。しかし、日本の天皇制は万世一系が時の権力の正当性すら担保しているのと同時に、天皇制は量子物理学で語られる宇宙法則と神話とが結合した「神権国家」としての正統性も保持し続けてきました。

 今の時代、自虐史観に基づく戦後教育の弊害も相俟って日本人自身が「大和こころ」や天皇制を紐解くこともしなくなりました。しかしながら、馬渕大使がいみじくもおっしゃられた量子物理学と「大和こころ」を理解すると、日本存続の正統性を確信できると思います。

 多極化する世界の中で日本がどう生き延びるのか?これが2026年の喫緊の課題であり、その戦略が求められます。ミアシャイマー博士が指摘する「攻撃的現実主義」の現状においては、国際社会でマキャベリ的な外交と国家存続の正統性を訴えていく哲学的な言説が「この国を蹂躙することはできない」と他国を抑止し、身を守ることになります。そして当然、実態として自立した強い「国民経済」と専守防衛能力も必要条件です。

 日本は中国に隷属するか、ORミアシャイマー博士のいう「ミドル・パワー」として日本が独立国家として存続するか?2026年は覚悟が求められるでしょう。まずは国是をゼロベースで見直し、我々の足元の存続の要件を組み立てる作業を迫られるでしょう。

写真:馬渕大使と 徳間書店にて

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