グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。
6月末に行われた大阪G20サミットの最終日に、トランプ大統領は、米中貿易戦争の一時休戦を呼びかけた。その後、パウエルFRB議長が「予備的な利下げ」(insurance cut)を示唆し、利下げ期待から、NY株価は連日高値を更新してきた。(Insurance Cutについての記事 https://globalstream-news.com/20190610/)
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トランプ電撃訪朝 日本にとって「トランプショック!」  トランプ発言「日米安保破棄」はその伏線だった・・・

 6月30日、日曜夕方にG20大阪サミットを終えたトランプ大統領が韓国に立ち寄り、ついでに文大統領も引き連れて電撃的に訪朝し、突如、第3回目の米朝首脳会談が行われた。しかも、日本の頭越しにだ。これは「ニクソンショック」に匹敵する「トランプショック」と言ってもいいくらいだ。(ニクソン大統領は日本の頭越しに訪中した。)  

香港ドルの行方 香港中環(セントラル)は第二の天安門か?

 30年前の1989年6月、天安門事件が起こった。その頃の様子については前回お話した。今、目の前で起こっている香港セントラルを埋め尽くすデモの様子を見ると、まるで30年前に戻ったかのような錯覚に襲われる。  当初、天安門を埋め尽くした若き大学生たちは中国政府当局と話をすれば、民主化が進むと希望を持っていた。当局もまたある程度の理解を示した。デモ参加者の要求が認められるのかと思いきや、突如圧倒的な武力によって全てが鎮圧された。同じことが香港でも起こるだろう。  

‘Insurance cut’で市場は不安定化する?

5月半ば過ぎから下げたダウ平均株価は6月3日の週に反発した。その大きな理由は、トランプ大統領がメキシコに対して関税を引き上げるという脅しから景気悪化が懸念され、予防的な利下げ期待(保険をかけておくという意味で‘Insurance cut’)が高まったためである。

あれから●●年 預言的未来に向けて

6月5日、トランプ大統領は英国を訪問し、かつての連合軍としての絆を強めるべく、ノルマンディー作戦75年の式典にロイヤルファミリーと共に参列した。トランプ大統領の目論見としては、ブレクジット後に新たなアングロサクソン同盟をFTAの形で進めるとみられる。  

マーケット警戒高まる 米株16%も下落予想

トランプ大統領は30日に、不法移民流入に対してメキシコが対応していないことへの報復として6月10日からメキシコからの輸入品全てに5%の関税を課すと報じられた。中国のみならずメキシコへの関税報復は市場にショックを与え、株価が軒並み下げた。 6月に入り週明け株式市場では米国が貿易戦争をグローバル規模に拡大してゆくことへの恐怖感が高まっている。恐怖指数(S&P 500 VIX)は8.15%アップしている。そして、31日に円は1円50銭以上円高に動いた。

金融審議会による「高齢社会における資産形成・管理」報告案に注目

筆者は厚生労働省関係の年金シニアプラン研究機構に理事として関わっている。ビジネスでも、年金基金のオルタナティブ投資から個人の401(k)まで、広く年金運用について関わってきた。 つい先日(5/22)、金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループが「高齢社会における資産形成・管理」報告案をまとめた。かつては「高齢化」と言われたが、今や「高齢社会」が現実となった。

米中冷戦で「デジタルファシズム」という名の文革が進行中

米中貿易戦争はますます深刻さを増している。5月17日に米商務省はファーウェイを輸出管理規則に基づく禁輸措置対象リストに入れたと発表した。リストには世界各国のファーウェイ関連企業69社が含まれる。この中で特に重要なのがハイスー(HiSilicon)社で、世界第2位のファブレス半導体企業である(参考文献「中国製造2025の衝撃」遠藤誉著)。さらに、米国由来の部品・技術を使って日本や他国で製造してファーウェイ関連リスト企業に輸出することも禁止される。  

長期化する米中冷戦 世界経済、安全保障、そして大統領選挙の行方

米中貿易閣僚レベルの交渉が5月9−10日に行われ、結果は物別れに終わった。交渉は、6月大阪サミットでのトランプ大統領と習近平主席とのトップ会談へ持ち越された。 米政府は、直ちに総額5千億ドル(約55兆円)を上回る中国からの全輸入品に追加関税を課し、対中制裁「第4弾」として追加関税が課されていない約3千億ドル分への発動に向けた手続きに着手した。中国は報復措置に出る構えである。

恐怖指数 再び?

再び、恐怖指数(VIX)の動きが気になる。昨年6月にVIXmaggedon(VIXとハルマゲドンが組み合わさって起こる大きな下げ)について記事を掲載した。 https://globalstream-news.com/20180624-1/  その後2018年10月、12月に懸念された調整局面があった。そして、年明け以降、VIXは低位に推移し、トレーダーたちの恐怖心も薄れ積極的にリスクを取りに行く動きが活発になり、株価を押し上げてきた。

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