欧州の権威/権力システムがメルトダウン エプスタイン事件は西洋キリスト教文明の破壊装置か?
2026年明けてまだ2月半ばを過ぎたところですが、世界が本当に目まぐるしく変わっています。先だって2月19日にチャンネル桜の「桜サロン」にて、水島総社長との対談に生出演させていただき、その対談の中で、水島社長は「エプスタイン事件で欧州の名だたる王族の人々のスキャンダルが明るみに出てしまい、彼ら特権階級の権力や権威が総崩れになっている」と発言されました。
エプスタインという謎の人物を操ることで、世界の王族、政治家、超富裕層、著名人たちを支配してきた正体は一体何か?そして彼らの狙いは何か?
エプスタイン事件のニュースを聞いた時、私は昔観たキューブリック監督の「アイズ・ワイド・シャット」(1999年)を思い出しました。当時ハリウッドのオシドリ夫婦と言われたトム・クルーズとニコル・キッドマンが夫婦役で主演した映画で、エプスタイン島の乱行パーティを想像させるようなひどく退廃的なストーリーです。そして、この映画の試写会の5日後にキューブリック監督が原因不明の心臓発作で急死したという謎めいた顛末も気になります。(トム・クルーズとニコル・キッドマンも2001年に離婚してしまいました。)
エプスタイン事件が単なるスキャンダルではなく、世界の既存の権力構造を壊す爆破装置だとしたら・・・かつてフランス絶対王朝が革命によって倒されるとき血生臭い内戦が起こったように、欧州諸国では「市民革命」が起こるのか?
American Thinker記事(2月18日付)”Europe’s Civilizational War will be Bloody”(by J.B. Shurk)がその問いに応えてくれそうです。欧州では長年にわたる移民増加政策によって、マジョリティだった白人キリスト教徒が減り、非白人・非キリスト教徒が増え、人口が入れ替わりつつあります。
政治評論家でコラムニストのシャック(Shurk)氏によると、欧州ではキリスト教対イスラム教、グローバリズム対ナショナリズムといった根本的な価値観の分断が際立ってきた。文明の衝突が先鋭化すると、言論の自由や民主的な選挙による「平和的な解決手段(安全弁)」が機能しなくなる。そして既存の政治エリート層の権威が失われ、彼らの統治の規範が崩れていく時、社会に溜まった双方の不満が爆発し、暴力的な内戦状態(civilizational war)に発展していく。欧州にはこんな未来が待っているというのです。
今最も危険な状況にあるのは英国です。ロンドンを含む10の大都市ではイスラム教徒の人口が増え続け、キリスト教英国人は10-20年後には完全にマイノリティになります。英国王室がエプスタイン事件で支配の権威を失う中、英国の伝統を重んじる英国人の票数が減り続け、大量の移民を受け入れた福祉国家の行く末は、「英国が英国でなくなる」という事態かもしれません。EU諸国も同様です。
ジョン・ロックが「抵抗権」を示し、その礎となる自然法を世界に与えた政治思想の先進国英国が、このように内部から崩壊に向かうとは・・・これは西欧キリスト教文明と近代市民社会の崩壊とも言えるほどの危機です。
一方、英国と大西洋を挟んだ米国では、年初にイスラム教徒で元ラッパー、社会主義者のマムダニ氏(34歳)がニューヨーク市長になりました。私はこの1月後半から10日近くマンハッタンで過ごしましたが、かつて暮らしたアッパーイーストサイドを散策するとコロナ禍に人口が流出したせいか、レストランや店にはベニヤ板が貼られたままでなんともさびれた不況感が漂っていました。
マムダニ市長の公約(市営バス無料化、家賃凍結、食料品価格の値下げ、最低賃金30ドルなど)が実施されていけば、間違いなく市の財政は破綻しますし、ますます人口流出は止まらないでしょう。米国では市の財政悪化と治安悪化は同時進行します。そんな状況になっても、移民政策や治安悪化に反対すれば「レイシスト」のレッテルを貼られるでしょう。マムダニ市政の行く末は混沌としてどうにも暗い感じです。
エプスタイン事件をきっかけに既存の権威が失墜し、文明の衝突が加速され、暴力的な内戦に発展する。そんな事態になれば近代市民的な道徳感は葬り去られ、無規範(アノミー)が蔓延するでしょう。人々が魂を失ったその後で何が起こるのか?
AI革命が進行する中、世界同時多発的にオーウェルの描いたビッグブラザーの支配下に我々は向かっているのかもしれません。ビッグブラザーのコントロールルームにいる世界の0.01%の支配者は誰なのか?「テクノ・リバタリアン」か、シオニストたちか?我々一般市民に「抵抗権」はあるのか?
AI革命の後、失業者救済のためにUBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)が準備されています。UBIは市民一人一人の「抵抗権」を抹殺するでしょう。同時に、CBDC(中央銀行デジタル通貨)が施行され、あらゆる金融資産がトークン化すれば、個人の経済的な自由と自立は消滅します。
新しい「市民革命」の始まりか、ディストピアの始まりか?我々は今その岐路に立っているように思います。

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