グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

バイデンとイエレンは資本主義を壊す グレートリセットに負けない、「カタカムナ」文明とは

 バイデン政権スタートから、世界的なインフレの蔓延、金融市場の激しいゆらぎ、ドル一極集中の急激な円安、が起こっています。つい先日、イエレン財務長官(元FRB議長)はドル高による「金融市場の流動性の枯渇」に懸念を表明しました。(国際金融の詳しい動向については私の「ヘッジファンド・ニュースレター」でお伝えしています。)

 ここでは、米民主党政権が資本主義経済と資本市場そのものを壊しつつあること、それがグレートリセットの一環であり、そして、グレートリセットで私たちの生活はどうなるのか、日本にいる私たちはどうすれば生き延びられるのかについてお伝えします。

今、何が起こっているのか

 グレートリセットはもはや陰謀論ではありません。リアルな現実です。パンデミックを機に、グレートリセットはフル回転してその目的に向かっています。バイデン民主党政権とFRBは、バブルの生成と破綻を繰り返しながら資本主義の精神と資本市場の原理原則を壊してきて、間も無くフィナーレを迎えそうです。パンデミック以降、どんなことが起こったのか、具体的に見ていきましょう。

 2020年3月後半に世界中でロックダウンがあり、人々の活動が強制的にシャットダウンされました。生産が止まり、供給網も途絶えました。その間に政府は支給金を国民一人一人の口座に直接振り込みました。その後の封鎖解除で人々は支給金を消費に回そうとしたため、需要が一気に膨らみました。需要が供給を上回り、人為的なインフレが起こりました。

 ウィズコロナの3年間で起こったことを振り返ると、政府は以下のようなことを初めて試験的に実行しました。

  • エッセンシャルワーカーを除く活動を強制的に止めた
  • 国民一人一人の口座に支給金を直接振り込んだ
  • 国民のワクチン接種を一元的に管理しようとした
  • 生産が間に合わずにモノ不足になり、マスクやトイレットペーパーを一人ひとつに数量制限するなど、一時的ではあったが配給や統制経済に近い状況を作り出した

 こうしたいくつもの社会実験を通して、政府が国民の衣食住やライフライン(水、食料、熱源)をコントロールし、国民の経済活動、お金や健康まで監視できる道筋が見えてきたようです。

コロナ後どうなるか?

 パンデミックは2024年には終息すると私は予想しています。コロナ後の2025年には、どんな社会になるのか?

 目下、各国政府はキャッシュレスを進めています。2025年にキャッシュ(現金)が消え、中央銀行デジタル通貨(CBDC: Central Bank Digital Currency)に切り替わる。政府が個人の経済活動を、スマホを通して監視するようになります。

 すでに中国ではスマホ決済が進んでいますが、その裏では、厳しい言論統制があります。反政府的な言論活動をする人物や批判的な思想を持つとみなされる人物に対しては、その行動範囲が制限される、例えば、その人物が航空券を買おうとするとスマホ決済ができない、飛行機に乗って移動できないと言った具合です。

 資本主義経済はCBDCの登場で終焉します。米国をはじめ先進国では、パンデミック以降は特に巨額の財政支出をして、赤字を膨らませました。この赤字を調達するために中央銀行はゼロ金利、量的緩和で、お金を刷りまくりました。加えて、パンデミックで人為的なインフレを起こし、戦争でエネルギー資源を統制し、経済や金融市場そのものを壊そうとしています。2023年は世界同時不況になり、それからハイパーインフレ、その後は恐ろしいデフレが来ます。かつてワイマール共和国が破綻し、その後にナチス全体主義国家が誕生したのと同じような道筋が見えています。

 さらにその先には、共産主義・全体主義的「世界統一政府」の成立があります。これが新世界秩序 (New World Order)です。その先駆けとして1990年代には欧州連合ができて、共通通貨ユーロが創出されました。その流れと同じように、各国中央銀行は共通のCBDCを創出します。その時に為替も消失し、莫大な政府債務も消えます。

 そこでは、私たちの一挙一動が監視される21世紀版オーウェル「1984」が実現されます。スマホを通した「デジタル・ファシズム」の社会です。これがグレートリセットされた社会です。そして、1%のエリートが99%の大多数のライフラインをコントロールする。99%の私たちは個人資産も年金もなく、「衣食住」の自由がなくなり、ライフラインである水・食料・燃料は配給される。ひたすら政府に隷属して支給金で暮らす。言論や思想の自由、集会の自由はなく、常に監視される。こんな馬鹿げた話はSFだけであってほしい。しかし、オーウェルの時代から何十年もかけて、世界はこの目的のために動いてきたのです。

日本文明の原点 カタカムナで生き残る

 2025年から本格化するグレートリセットに対して道は二つに一つです。隷属して死ぬか、戦って生き残るか。幸い日本には宇宙の真実を告げる「カタカムナ」文明があります。カタカムナは素粒子レベルの宇宙エネルギーを口頭伝承する「ウタヒ」で構成されています。極めて普遍的な宇宙論です。日本の原点にはこのカタカムナ文明があり、私たちの御先祖が築き上げてきたその原点に戻ることで自らの手でリセットし、新しい高次元の共同体を構築できるはずです。グレートリセットに対抗するために、日本は自らの力と意志を持って原点復帰し、そこから日本の21世紀を再構築すべきだと私は考えています。

ヘッジファンドニュースレター

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