グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

2016-17年の見通し

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Freepikによるデザイン

 2015年はFRBの利上げを持って終了した。テロ事件が多かったにもかかわらず、相場はそれなりに持ちこたえた不思議な一年だった。ふりかえると、8月の中国人民元切り下げから、お盆開けに相場が一気に揺らいだ。そして、中国経済先行きの成長が鈍化することから、原油やコモディティ安トレンドが続いている。さらに、フォルクスワーゲン(VW)が排気ガス規制を不正に逃れていた事が発覚した。
以上のイベントは、2016、17年にかけて後を引くことになりそうだ。手短かにまとめると、

 

1.      2016−17年、原油安は続く。ただし、永々に続くわけではない。しかし、産油国 (特に、ロシア、カナダ、ノルウェー、OPEC、ベネズエラ、ナイジェリア、アルジェリア、イラン、イラクなど)は通貨安。ただし、原油決済通貨として の米ドルは、原油安でドル需要が減少しても、ドル高で相殺出来る。

2.      ユーロ安。対ユーロ米ドルとの金利差が拡大。VW不正事件は日本企 業も含め、他の企業にも波及する。欧州金融機関のデリバティブ市場に要注意。また、政治的には、欧州ではナショナリズムが台頭。

3.      BREXIT 英国のEU離脱に向けての動きが活発化する。

4.      FRBは2016年に4回、17年に5回 の利上げを実施すると見込まれる。BNYメロンの通貨ストラテジストによれば、18年以降は3.5%と予想している。当然、ハイイールド債などデフォルトリスクが上昇中。特に、破たん債券の37%は原油・ガスセク ターに集中している。

5.      中国からの資本逃避は続く。

以上はマクロ的見解である。2017年夏場まではおおいにキナ臭い。地政学上のリスクも高い。2016年4−5月、特に 8−11月は要注意だ。

 

2016-17年の見通し2はこちら

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