EU経済統一決壊、巻き戻しと混沌(カオス)へ
金曜午後に、英国のEU残留が希望的観測にすぎなかったことが判明した。
トレーダーは急遽、「リスクオフ」への巻き戻しを迫られ、リスク資産を売り安全資産へ逃避した。その結果、世界株式同時安、円やドイツ国債、金(ゴールド)が上昇した。原油はやや下げた。英国EU離脱をふまえ、英米の金利は今後、当面据え置きとなるだろう。
週明け27日の市場では、売りすぎた相場にやや買いが入るだろうが、その際にショートカバーが入り、相場が2割近く戻すかもしれない。しかし、週の後半にかけてはズルズルと力なく下げ、「2、3割戻しては下げる」展開が続くと予想される。
今後、ローカルなプロパガンダで人心をつかんだ離脱派の勝利が、欧州各国の極右政党や極左、分離派を勢いつかせるだろう。彼らが政権を取ったとしても国際金融資本との協力関係を築くのは困難であるから、このボラティリティが収束するまでは、地政学リスクが高まり、方向性の定まらない混沌とした相場展開が続くと見られる。アベノミクス相場も終了し、日本経済はリーマンショック後の信用逼迫でとった「貸し剥がし」など銀行の過去を同じように繰り返えしてはならない。
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