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国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

投資先・資産運用先の選び方は、自動車を買う時と同じ? | お金の正しい守り方7

 

投資を始めようかなと考えながら証券会社や銀行に立ち寄ると、ショーウィンドウにはたくさんの金融商品が並んでいる。株式、債券、マネーマーケット、デリバティブ、投資信託(投信、ファンド)など、何千何万という投資商品を選ぶことができる。さて、どこから始めればよいだろうか。

おカネを投資運用に回す前に決めておくことがある。

 まず「何のために」という目的をしっかり把握し、どのくらいのリターンをいつまでに実現したいのかを腹に決めておく必要がある。

どの投資商品にも、車と同じように、アクセルとブレーキの機能を備えている。アクセルとは運用収益を上げるリターンの機能で、ブレーキなどの安全装置はリスクを制御する機能である。

車の場合、車種によってエンジンが異なる。車についてもさまざまな用途に合わせた設計があるように、投資商品においてもリスク・リターンの面で異なる特徴がある。そのため、どの投資商品を選ぶかを決めるさいには、そこから何を得ようとしているのか、よく理解したほうがよい。

投資先や資産運用先も、車種を選ぶのと同様、その用途を考えて選ぶ。高速をかっこよく飛ばす真っ赤なスポーツカーなのか、山道を果敢に走りぬく四輪駆動のジープか、それとも街中で下駄代わりに走り回る燃費の良い小型車か、家族全員が乗れる大型SUVか。目的に応じて選ぶ車の種類は違うし、その車に期待する性能や価格も異なってくる。

また、用途に加え、エンジンの性能、ディーラーのアフターサービスや保険など、いろいろな点を比較検討する。車は高い買い物だし、万一事故にあった場合、ハンドルを握る自分の命をどう守ってくれるのか、そうした最悪のリスクについても考える。

スポーツカーは、ハイリターンを目指して突っ走る投資運用にたとえられる。ハイスピードのぶん、事故を起こした際の破損や損害も大きく、ハイリスクと言える。

 

 

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