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国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

バイデン劇場「The Manchurian Candidate」の始まり

The_Manchurian_Candidate_(1962_poster) 皆さんは、映画「The Manchurian Candidate」(2004年)をご存知ですか?デンゼル・ワシントンとメルリ・ストリープ主演の政治サスペンスです。原題は、直訳すると「満州の候補者」で、何のことかよく分かりません。日本では「クライシス・オブ・アメリカ」というタイトルで2005年に上映されました。

 私はこの映画をニューヨークにいるときに見ましたが、最初にタイトルを見て思い浮かべたのは、満州に実在した旧日本軍「七三一部隊」です。この極秘部隊は、生物兵器開発のため、捕虜に細菌を使った人体実験をしていました。

 映画のストーリーは以下のようです。湾岸戦争で戦った主人公マルコ大尉(デンゼル・ワシントン)は米国に戻り、ある日、自分の背中に埋められていたチップに気づく。自分は何かの人体実験に使われているのか?その謎を追って、戦闘時にその場にいたショー軍曹に近づく。ショーは勇敢な兵士として祭り上げられ、若くして大統領候補となっていた。ショーの母親エレノア(メルリ・ストリープ)は有力な上院議員で、ショーにチップを埋め込み、彼の後ろ盾になっている。そして、その裏には「マンチューリア・グローバル」というゲノム研究の企業とプライベートエクイティ・ファンドらが共謀してショーを大統領に仕立てて米国をコントロールしようとしていた・・・ 当時はSFだと思っていましたが、今となっては現実味が増しています。

 バイデン大統領は本当にホワイトハウスで執務しているのか?主要メディアのニュース映像は全てCGではないのか?こんなSFめいた話題が、米国のネットラジオなどで広がっています。まさに「クライシス・オブ・アメリカ」(米国の危機)です。

 確かに、バイデンは時々雲隠れします。通常の大統領選だったら3回の公開討論会がありますが、彼が全国の聴衆の前でトランプと直接対決する討論会はなかったです。コロナ禍が郵便投票と同様、バイデンに有利に働いたと言えます。

 バイデンにチップが埋め込まれているかどうかはわかりませんが、彼が補聴器を付けているのは確認されています。彼をコントロールしようとしている人々が、バイデン劇場の筋書きを作っているわけですが、その内容までは、到底知ることはできません。まずは20日からの動きを見てみましょう。

 バイデン劇場の幕開けは、パリ協定復帰とキーストンXLパイプライン認可取り消しで始まりました。このパイプラインは、カナダのアルバータ州からテキサス州まで超重質のオイルサンドを送るプロジェクトでした。環境保全のためとはいえ、これでは、将来カナダと米国両国の原油供給が縮小し、原油価格を押し上げ、やがては物価に転嫁されることになります。コロナ禍で経済が停滞しているのに、物価が上昇すれば、経済には悪影響となりそうです。

 そして、国際面では、中共はバイデン政権がどこまで強気でいられるのかを試す動きに出ています。台湾に中国軍機が防空識別圏に連日侵入しています。尖閣でも緊張は高まっています。

 物価上昇に加え、地政学リスクの高まりは、日本の経済や安全保障にも直接影響を与えます。バイデン政権は口先では日本を守ると言うが、日米同盟は本当に大丈夫なのか?日本が生き延びるために、どのような選択肢があるのか?

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