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国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

日本の「結界」をなぞる台風10号

 皆様、巨大台風10号の影響は大丈夫でしょうか?

 予報によると、今回の10号も同じように日本の中央構造線に沿って北上します。中央構造線は地震を起こす大断層です。私たちの祖先は中央構造線上に重要な神社を建て大きな災害から民を守ってきました。その結界をなぞって大型台風が何度も繰り返し通過するというのは、「天からの警告」のようです。しかも今度の10号は気象庁曰く「歴代最大級」で、この夏の猛烈な酷暑、南海トラフ大地震の予兆と合わせると、日本の存在そのものを揺るがす大きな危機の兆しかも知れません。

 折しも総裁選挙が行われようとしています。誰が総理になろうとも、私は次の内閣も短命だと思います。しかも今の総理候補者の顔ぶれを見ると誰が本当に未曾有の日本の危機に対応できるのだろうかと思います。多くの候補者は自民党の派閥の利権としがらみをバックに、自分たちの利益しか考えていない。国民が何を望んでいるかなど関係ない。また世界の潮流から見れば、候補者の頭の中は古すぎて現実の世界の世界観と認識がズレています。

 私の知人は某省の審議官ですが、危機の際に省庁間でヨコの連携連絡が取りにくく、総理からトップダウンでやってもらわないと足並みを揃えることができないと話しています。いかに有能な官僚がいても、トップの総理が腑抜けで肝が据わっていないと目も当てられない大惨事になります。弱いトップだと阪神大震災や東日本大震災/福島原発が同時多発的に起こるイメージです。

 次の大災害ではこれまでの「戦後体制」が根本的に揺るぎ、我々が「戦後80年」幻想の中に生きてきたことが明らかになるでしょう。日本にとっても大きな歴史の転換点になるかも知れません。我々市民は政府に頼らず、自分と家族を守りましょう。

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