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国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

台風12号の進路と日銀

 週末は台風12号のおかげで夏休みの行楽が中止になり残念だった方も多いのでは・・・筆者は、この台風の異例の進路に注目する。12号は日本の中央構造線上を、伊勢神宮辺りから上陸し、高野山、熊野神社辺りを通過、そして阿蘇神社の方向に向かった。天変地異や国家的危機の到来を感じるのは筆者だけではない。

 テクニカルアナリストの伊東秀廣氏は、著書『世界同時超暴落』(2016年)の中で、16年4月の熊本大地震で阿蘇神社が倒壊したことを重く受け止め、「日本を守る結界が壊れ、貞観年間の再来」を懸念されている。貞観年間(858-876年)に起こったことをざっくり並べると、隕石落下、越中越後地震、富士山噴火、阿蘇山噴火、鶴見岳噴火、神戸地域大地震、三陸地震(大津波)、鳥海山噴火、開聞岳大噴火、さらに年号が変わった後も相模武蔵地震、出雲地震、仁和地震(大阪湾に大津波)。ハルマゲドンが続けざまに起こったようなものだ。

 今回の台風12号の異例の進路を大きな変化の予兆として深く受け止めなければならない。おそらくこれから「想定外」が起こると覚悟しておく必要がありそうだ。国内政治では総裁選、そして、2019年には年号が変わり、参院選、消費税率10%に引き上げといったスケジュールが、安倍一強体制のもとで実施されていくのかどうかだが、直近気になるのが、日銀である。

 7/23に日銀が次の政策決定会合で、これまでの超金融緩和政策の副作用を鑑みて「微調整」を検討するという観測が市場に広がった。トランプ大統領が貿易戦争で「ドル高懸念」と発言したことを受けて、日銀のこれまでの政策に変化があるのかどうか、7/30-31の政策会合が注目される。

 実際、7/23に続き27日に10年債利回りが0.11%を超え、日銀が0.1%で無制限に買い入れる介入をしたことで、0.095%まで下げた。黒田総裁は、これまでの政策のどれを「微調整」するのだろうか。日経平均連動型ETF購入配分を減らすのか、インフレ目標2%を取り下げるのか、あるいはイールドカーブコントロール(YCC)の枠組みを外すのか。日銀発のbondmageddon (bond + Armageddon=債券リスクの高まりから金利が急上昇)とならないことを祈る。

グラフ 10年債利回り (7/27/2018)

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