グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

カネの流れから見えてくるウクライナ情勢の真実とは?そして、台風4号の進路に想う日本の危機

ゼレンスキーもプーチンも儲かっている!

 ある経営者から質問がありました。「大井さん、ウクライナはプーチンの一番困ること何故やらないのですか?ウクライナを通るパイプラインを爆破して、ロシアから欧州に原油や天然ガスを流せなくする。そうすれば、ゼレンスキーはプーチンを締め出し、勝利できるのに・・・」

 まさにその通りです。「ウクライナを通過するパイプライン」こそ、欧米、ロシア、ウクライナにとって共通の利益なのです。だからNATOもロシアも、ウクライナも破壊しません。

 「誰がロシアからの化石燃料を買っているのか?」棒グラフをご覧下さい。グラフはロシア軍のウクライナ侵攻が始まった2月24日から6月4日までの100日までに、どの国がどのくらいロシアから化石燃料を買っているかを示しています。

 最大の輸入国は中国で、次に、ドイツ、オランダ、イタリアと欧州が続きます。特に欧州諸国は、パイプラインで天然ガスをロシアから輸入しています。このパイプラインはウクライナを通過します。このパイプラインはずっと稼働しています。ロシアは欧州から輸入代金を受け取り、パイプラインの通行料をウクライナに支払っています。つまり、ウクライナもロシアもお金の流れは戦争状態になっても変わっていません。それどころか、化石燃料、資源価格の高騰によって、ゼレンスキーもプーチンも儲かっています!

 さらに、ウクライナを通るパイプラインなど多くのガス利権にはブリスマ社が絡んでいます。同社の大物コロモイスキーはゼレンスキーの後ろ盾です。そして、かつてのオバマ政権下で副大統領だったバイデンの息子ハンター・バイデンはブリスマから多額の賄賂を受け取っていました。バイデンはこのスキャンダルをもみ消すために圧力をかけて、当時、調査に乗り出した検察官をクビにしています。バイデン・ファミリーもまた、ウクライナのパイプラインの利権に通じているのです。

 物事の本質を見極めるには「Follow the money. カネの流れを追え」と言われます。オモテでは戦争していますが、当事者同士はウラではお金でつながっている・・・これがウクライナ戦争の実態です。ウクライナ情勢もまた、当事者たち(欧米列強)は外交交渉のテーブルの下で、しっかりと利権を握り合っています。

 これを知らないのか、あるいは物事の本質を見抜けないのか、列強の外(蚊帳の外)に置かれているのが日本です。ゼレンスキーは日本に「金を出せ」とせがみ、プーチンは日本のサハリンの利権をぶん取るなど、本当に日本にとってはふんだりけったりです。

台風4号の進路に想う日本の危機

さて、台風4号が熱帯低気圧に変わりましたね。が、各地で大雨注意報が出ています。台風4号の進路は中央構造線に近いところを通過しています。過去にも同じような進路をとった台風があり、記事を書いたことがありました(2021年9月17日と2018年7月29日)。

 中央構造線は地震を起こす大断層です。私たちの祖先は、中央構造線上に大きな神社を建て大切に守ってきました。その上を台風が何度も通過するというのは、地震や火山噴火の予兆にも感じられます。あるいは、日本という国をないがしろにする今の国体に対するご先祖様の怒りなのか?

 話題をウクライナ情勢にもどしますと、日本だけが蚊帳の外、しかし、現実を見ると、日本はロシア、中国、北朝鮮の最前線にあります。地政学上、日本は、中国とロシアという二大ランドパワー国家からの圧力を必然的に受けるのです。欧米列強による「日本外し」は、日本の経済力が弱まるにつれ、ますます露骨になると思われます。そうした世界が認識する日本という国の現状、現実に気づかないのは、日本政府だけなのか?参院選を前に、危機を感じます。

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