11月23日は、勤労感謝の日が米国の「感謝祭」と重なった。そもそも米国の感謝祭とは、歴史の教科書にある通り「1620年に英国の宗教的弾圧を逃れてプリマスにたどり着いたピューリタンたちが最初の冬を越して生き延び、秋の収穫を神に感謝する」祝日である。ピューリタンたちは「神の国」を作る目的で植民したので、米国の成り立ちそのものが「神権国家」であり、原理主義的な思想が強い。
当時の英国の重商主義政策では国王の庇護のもと特権的大商人が利権を握っていたので、新興勢力のピューリタンには経済的自由がなく、新しい土地でその実現を求めたのだ。ピューリタン入植から500年近く経った今でも、米国人の8割は感謝祭の日に家族全員がテーブルを囲み、七面鳥を食べる儀式を行なっている。神への感謝と同時に経済的自由への感謝も忘れない。
感謝祭の翌日にブラックフライデーが始まり、クリスマス商戦が始まる。失業率も下がり、好調な小売が予想されている。アマゾンも年の半分をこの時期に売り上げる。
日本市場では、外国人投資家がクリスマス前までに向けて徐々に益出しをしてポジションを閉じていくので、円高・株安に動いている。ヘッジファンド運用者は、12月末までの収益で1年の成功報酬を確定する。年内に大きなリスク(北朝鮮など)がなければ2017年は割と良い年となりそうだ。
12月2日(土)大井投資塾 ライフ&マネープラン
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