グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。
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ヘッジファンド情報

トランプ・ショック

<トランプ相場は終了> クリスマスイブに米国株価が大きく下げ、25日には日経平均が1000円を超える大幅安となった。2019-20年の前哨戦だと筆者は感じている。 クリスマスで多くの人々が休暇を楽しむ中、人気のないところで、米国国益の本質に関わる大ごとが起こっている。

不気味! 逆イールドの出現

今マーケットの懸念は、米国債2年物と10年物の長短金利差を示すイールドカーブ(利回り曲線)の平坦化、さらには、長短が逆転する「逆イールド」にある。2019年はリセッションになるのか?これを防ぐためか、ムニューシン財務長官は、米中の「貿易休戦」を2月末までとし、その期限までに中国が1兆2千億ドル(約136兆円)超の輸入を増やす意向だと述べた。

VIXmaggedonはやってくるか?

このところフィナンシャルタイムズ(FT)紙ではVIX(恐怖指数)に関する記事が多い。特に気になるのが、ヘッジファンドがVIXショートポジションをこの1月末以来の水準まで積み上げている点である。ヘッジファンドは株式相場が順調に上昇していくと踏んでいるようだ。  2017年中はボラティリティが低く推移し、VIX…

欧州ソブリン危機再び?

 5月30日にイタリアの政情不安が報じられ、イタリア国債の価格下落と利回り上昇が伝えられた。マーケットは、リスクを取りに行く「リスクオン」から「リスクオフ」へと転じ、株式が売られ、米国債など安全資産が買われた。円高も進み、108円台に乗った。この動きは、31日にはやや落ち着き、ダウ平均株価も300ドル以上値上がりした。

荒れる株式相場、下降トレンドに入った

2月2日金曜、ニューヨーク株式市場が大幅に下落し、週明け5日と6日に日経平均株価が連続して下げ、6日には千円以上も下げた。米国でも5日にパウエル氏が新FRB議長に就任し、いきなりダウ平均株価が1000ドル以上の下げとなった。しかし、6日には567ドルと大きく反発した。ここから先、3ヶ月ほど相場は大きく荒れるので要注意だ。…

トランプショーは終わらない

1月30日(日本時間の31日)にトランプ大統領の一般教書演説があった。筆者もBBCのライブでその様子を見た。自画自賛に満ち溢れたショータイムに辟易し、政治までが仮想になったのかと一瞬感じた。 多くの米国人は個人の年金などを株式で運用しているので、株価が堅調で資産価値が増えていく限りは、トランプ氏が暴言を吐こうが直接生活に影響しない限りは、どうでもいいというところなのだろうか。…

感謝祭について

11月23日は、勤労感謝の日が米国の「感謝祭」と重なった。そもそも米国の感謝祭とは、歴史の教科書にある通り「1620年に英国の宗教的弾圧を逃れてプリマスにたどり着いたピューリタンたちが最初の冬を越して生き延び、秋の収穫を神に感謝する」祝日である。ピューリタンたちは「神の国」を作る目的で植民したので、米国の成り立ちそのものが「神権国家」であり、原理主義的な思想が強い。…

トランプ政権を支える新たな軍産複合体

 トランプの「ロシアゲート」をめぐり、ホワイトハウス、米議会、メディアが大きな不信の渦に巻き込まれている。部下同士を戦わせるというトランプ独自のマネジメントスタイルで、内部が「誰が誰の敵で味方なのか」分からない混沌とした状態となっているようだ。  そもそも政治に関心のない不動産屋トランプがどのように大統領にのし上がったのか。その裏側には彼を支えてきた新たな軍産複合体の姿がある。  …

首都大学東京オープンユニバーシティ(OU)春学期の受講生開始

本講座では、前半の4回でライフプランの基本を学びます。4回目には受講生ご自身の人生設計をキャッシュフローで示していただきます。 後半4回では金融リテラシーを高め、資産保全の手法を学びます。8回目には、ライフプランに沿った自分なりのポートフォリオを作ります。エクセルを使い、実践します。講師は独立系の実務家です。 実施日 2017/04/18 ~ 2017/06/20 曜日 火 時間 19:00~20:30 定員 20名 キャンパス…

2016年終わってみれば、トランプとヘッジファンド

 今年は申年なので「相場が荒れる」と言われていたが、まさに想定外のショックの連続だった。昨年12月にFRBが金利を引き上げ、年明け1月に入ると中国市場が大きく下げ、上海総合指数は2015年7月のピーク時から4割以上も下落した。中国当局はサーキットブレーカーを作動させ、ボラティリティを抑制しようとした。そして、2月半ばには原油価格がバレル当り30ドルを割り込み、底を打ち、3月から世界の株式市場は上昇した。 参考記事 FT(12月16日付) ”The real…

日経新聞によって報道された「ヘッジファンド苦境」

 イエレンFRB議長の一挙一動を注視しているのは、ヘッジファンドも同じである。ヘッジファンド業界リサーチeVestment社アセットフロー・レポート(8月24日付)によると、全体の総資産運用額は約3兆ドルで、年初来559億ドルが解約されている。日経新聞(8月31日付)記事「ヘッジファンド苦境」でも、2015年に引き続きヘッジファンド全体のパフォーマンスが冴えないため、資金流出が続いていると報じている。…

長期化する英国のEU 離脱問題と信用逼迫

 英国のEU離脱問題が今後、世界経済や金融市場にどのような影響を与えるのか。  離脱前と離脱後を比べると、激しい変動があったにもかかわらず、欧州株は6月中7%上昇し、米国株も2%上昇した。第2四半期の運用実績には響かないよう6月末に向けて買い戻しが行われたとも読める。それでも年初から6月末日までの実績を見ると、欧州株全体でマイナス8〜10%と下げている。  …

FRB金利据え置きで、英国国民投票、日本のマイナス金利はどうなる?

15日、イエレンFRB議長は金利据え置きを決定した。米国経済の低調な成長見通しと、23日に実施されるEU離脱の可否を問う国民投票を考慮に入れたうえでの決定であると述べた。さらに、今後の利上げについても、年に1回ほどの穏やかなペースになると予想される。FRBの金利据え置きのニュースを受けて、米国株式は続落し、ドルは下落した。  …

原油安の先にあるものとは?

先週はドラギ総裁の超低金利政策続行のニュースにマーケットが好感し、日銀の次なる緩和策にも期待が高まっている。しかし、基本的なトレンドに大きな変化はない。相場は「三割戻し」。下げては3割くらい上げ、また下げるといった繰り返しである。その大きな要因に原油安がある。  かつて炭鉱が安全かどうかを事前に確かめるために、まずカナリアを放って、無事に戻って来たらこの先に有毒ガスもないと判断し、人が掘り進んだ。  …

嵐の前の静けさ

マーケットの方向感は、各国の通貨・金融政策に左右されてきた。8月後半以降のマーケットは「下げては半戻し」を繰り返している。この動きが複雑に加速する年末にかけて筆者は警戒感を強めている。 企業の財務担当者は、銀行のお付き合いでの為替関連商品には手を出すべきではないし、輸入材については当面、当用買いにすべきだろう。 Fed Fatigue…

失われた信認

先週あたりからグローバル投資家が中国株を売り進んだ。過剰流動性で膨らんだ株式バブルが崩壊に向かうとき、AIIBを主導し、人民元の国際化を目指す中国がマーケットにどう対応するか、その能力を見極めるリトマス紙となったようだ。現時点では当局の介入で、一時的に相場が下げ止まったように見える。短期的には下げた分の半分ほどは戻るかもしれないが、グローバル投資家の一部は「これで中国市場の信認はなくなった」と話しており、次に底が抜けたときには売り圧力をいっそう強めることになりそうだ。…

ギリシャと中国 高まる金利変動リスク

金融市場は、ギリシャ危機と中国株式市場のバブル破綻への懸念で揺れ動いている。CNBCキャスターのロン・インサナ氏は、ギリシャがユーロから離脱しドラクマに戻れば、第一次大戦後のドイツのようなハイパーインフレと大不況に見舞われるとコメントしている。さらに、中国株式バブルは過去3週間で30%近く下落し、時価総額3兆ドルの損失はギリシャのGDPの10倍にあたり、ちょうど1989年の日本のバブル崩壊の時のようだと評している。…