今週注目のFOMC (連銀公開市場委員会)
先週24日(金)のFT紙トップ記事は「アルゼンチン・ペソが2002年以来の大幅下落」(ペソは前週比15.06%下落)、その下には「米国の設備投資の伸びが4年来の低い水準と予想され、中国の成長が低下することからグローバルな需要が弱含む」という内容の記事が並びました。
24日にはニューヨーク株式市場も前日比318.24ドルも下げました。1997年のアジア危機、1998年のロシア危機を思い出しました。世界同時株安の恐怖を思うとヒヤッとします。こうしたニュースを受けて、28−29日に開かれるFOMCでは、果たしてさらなるテーパリング(2回目の100億ドルの資産購入額を減らす量的緩和縮小)が決定されるかどうか?
アルゼンチンのみならず、トルコ、ブラジル、ロシア、インド、ウクライナなどの新興国通貨もまた大幅に下げました。リスク回避でさらなる資本逃避が懸念されます。リスクマネーの勢いがなくなると、新興国では成長を後押ししてきた国内需要が喚起できず、物価高や失業といった経済不安が政治不安に連鎖していきます。
28−29日のFOMCは、バーナンキ議長にとって最後の会議となります。予定通りに量的緩和縮小が行われれば、世界経済の需要減少とリスクマネーの収縮にどう立ち向かうかが、2月からイエレン次期議長の試練となりそうです。
2025年4月9日(水)『出版記念セミナー お⾦を増やしたいなら、これだけやりなさい︕』
参加費:2500円(書籍持参の方は1,000円) 主催:せたがやお金の教室
新NISA やiDeCo がスタートし、投資を開始する⼈たちが増えました。でもまだまだ「怖い」、「損するんじゃないの︖」と思っている⼈も多いでしょう。その⼀⽅ではオルカン⼀筋やゴールドだけ買っているとか、FX を投資運⽤と思い込んでいる⼈たちもいます。
本書では「分散・積⽴・⻑期」で低⾦利の預⾦よりもお⾦が増える、「できるだけ減らさずに、着実に増やす」投資運⽤について解説しています。またポートフォリオ運⽤について、ネット証券でのETF の買い付けなど少額から誰でもコツコツ実践していける⼿法を解説しています。
詳細はこちらから