グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

グッド・フライデー or バッド・フライデー

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本日はグッド・フライデー。欧米の友人たちは家族でイースター(復活祭)休暇のロングウィークエンドを楽しんでいる。BBCニュースでは、ローマ教皇が服役囚の足を洗い、接吻する映像が流れる。恵まれない人々への慈愛、平和への祈りとは対照的に、世界各地でテロや戦争の恐怖が高まっている。

米国は4月6-7日の米中首脳会談の最中、シリアにミサイル攻撃を実施した。9日にはエジプトのコプト正教会を狙った自爆テロ、スウェーデンのストックホルムではデパートにトラックが突っ込み、歩行者がなぎ倒され19人が死傷した。13日ドイツではサッカーチーム「ドルムント」のバスを狙った事件が起こり、14日には米軍がアフガン東部に最大級の爆弾を投下した。このような核に次ぐ
強力な破壊を行うとは、バッド・フライデーではないか。

15日の金日成生誕日に向けて北朝鮮関連でも緊張が高まっている。日経平均株価は4日続落した。この先、金融市場はどうなるのか?

筆者は、4月28日に米国の予算が議会を通過するかどうかを注目している。2016年12月10日にオバマ大統領が暫定予算案に署名し、政府機関の閉鎖が回避された。その期限が4月28日である。

ついこの間トランプ政権はオバマケアを覆すことができず、議会運営と政策実現力に大きな疑念が持たれ、トランプ氏の掲げる減税やインフラ投資などの刺激策への期待感が薄れている。予算を巡る両党の対立は深く、議会は混乱するとみられている。

予算が通過しないと政府閉鎖となる。合衆国法典31編1341条「不足金請求禁止条項」によれば、「予算不足の際は緊急のものを除き、業務を停止しなければならない」とある。ポイントは「緊急のもの」で、例えば戦争のような非常事態となれば事情が異なるだろう。

復活祭の日に戦争が復活しないように祈るばかりである。

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