グローバルストリームニュース
国際金融アナリストの大井幸子が、金融・経済情報の配信、ヘッジファンド投資手法の解説をしていきます。

潮目の変わる時 鬼気迫る危機の予感

この数日間、これまでの様相が一転し、だいぶ事態が異なって来た事を感じます。

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・   18日FT記事 “Signs of inflationary pressure spark sell-off in US Treasuries”

いきなり「インフレ懸念」のヘッドラインが目に飛び込んできました。5月の米国コア消費者物価指数(CPI)インフレ率が2.0%に上昇し、10年物米国債の利回り4ベーシスポイント上昇しました。

同時に、緊迫するイラク情勢で原油価格が上昇するリスクがあります。

 

・   17日FT一面のトップ記事 ”Fed fears over bond fund run”

FEDが金利上昇に備え、債券ファンドから急激な資金流出が起こらないよう解約手数料を取る策を講じています。FEDは10兆ドルといわれる債券市場で売浴びせが起こり、パニックから流動性が逼迫する状況をやわらげたいところです。

 

・   17日FT一面記事 ”Argentina default fear after US bond case”

アルゼンチンでは債券デフォルトの可能性が高まっています。米国最高裁は、アルゼンチン国債の債務再編を拒む債権者(holdout creditors)への数十億ドルに上る利払いを命じた判決を撤回する請求を拒否しました。Holdout creditorの中にはヘッジファンドNMLキャピタルを率いるポール・シンガーがいます。このことで、アルゼンチンはNMLキャピタルを含む債権者に13.3億ドルを支払うか、「テクニカル・デフォルト」を宣言するかの瀬戸際です。フェルナンデス大統領はシンガーを「ハゲタカ」と呼んでいます。

 

 

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